銘 越前住記内作 丸形 鉄地 肉彫地透 丸耳 両櫃孔
縦8.2cm 横8.15cm 耳厚さ0.5cm 切羽台厚さ0.45cm 重さ120g
本作は江戸初期、約350年位前の記内の作と鑑せられます。越前国福井は松平の城下町として記内、明珍、赤尾などの流派が鐔工で栄えています。記内一門は初代以下八代頃の幕末まで連綿と続き、特に初二代頃の記内は越前康継初二代に刀身彫刻を施したことで知られ、世に「記内彫」、「越前彫」として高名です。本作は龍の表情豊かにして今にも動き出しそうな迫力があります。さすがに肉彫地透の技術も高いもので、状態も良く鑑賞にお薦めの逸品です。桐箱付。
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